向こう。
おそらく新入部員の世話を億劫に思った副部長は、全てを会計に押し付けたのだろう。
それがこんな形で利用されたなんて、思ってもみなかっただろう。

「副部長、見苦しい。
もう止めにしなさい。」

副部長を止めたのは、副会長だった。
部長も続いて宥める。

「そうだよ。
これは見学なんだろう?
それでいいじゃん。」

「それでは続きを見ましょうか、会長?」

「うん、そうだね。」

俺達は再びテレビに目を移した。
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