不器用な君等の唄へ
分かるとか分からないの問題じゃないだろ。
「てかさぁ、トーコ達はどっか行くの?クリスマス。」
「確かに。聞きたい!」
外野の声に顔をあげる透子。
その視線は次にこっちを向く。
「俺がバイト。」
…そうなんだよ。
答えた後、周りからブーイング。
朝にその話を透子にしたら、怒りはしなかったものの、どこか元気が無くなった気がして話しかけ辛い。
元々、あまり元気は無いように思うが。
俺が一方的に思ってるだけだから、本人の真意は分からないけど、まぁ…普通クリスマスにバイトなんて入れないだろう。