不器用な君等の唄へ


なんか落ちそうで怖い。

「じゃあ俺が一枚買う。」

「…どうして?」

キョトンとこちらを見る轟。

そんなのは決まってる。

キミが、

「もしかしてもしかして青もこのCD好きだった!?」

…好きだから、ね。

「うん、まぁ…。」

「初めて!みんな知らないんだよね。
もっと早くに聞けば良かった。」

鈍感なのか。
天然なのか。

判断しにくい彼女は、俺の好きなヒト。


「あれ?ヤギさんだ。」




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