不器用な君等の唄へ
夜の街は騒がしい。
流石に週末ほどじゃないから、サラリーマンはいない。
「…遅い。」
駅前で待つのはあまり好きじゃない。
さっきから、
「君可愛いね。美味しいお店知ってるから一緒に行こうよ?もちろん奢、」
「興味ない。」
…ナンパばかり。
南街も暴走族は少ないものの、繁華街にはギャングは沢山いる。
そして来ない彼。
…あ、居た。
時計を見れば、時間ぴったりだった。
こちらに向かうも、あたしのことは視界に入ってないらしく。
逆ナンされてる。