不器用な君等の唄へ
確かにお互い様。
「そういえば、紘波とどうやって知り合ったの?」
「小学校が同じ。」
「殆ど幼なじみじゃない?」
クラスが一緒なわけでも特別仲が良い間柄でも無かった。
「音宮。」
「んー?」
もうこっちは向いていなくて、イルミネーションを見上げる。
絡んだ腕は解かれなかった。
「なんでもない。」
「何それ、気になる。」
笑う顔が好きだ。
イルミネーションと星、どちらが輝いている?
END.