不器用な君等の唄へ


直 談 判 !!

直接顧問に言えば良いじゃーん、とあたしは部室を出た。

そして、

「別に良いんじゃないか?」

テキトーっぽく返された返事。

あんまり部活に干渉してこないし、どうでも良いのかもしれない。

クーラーの冷気に包まれて、出がたいなと思った。

「去年、やってないから予算はそれなりに余裕はある。」

「ではやります!」

「でも、俺は着いていけない。」

へ?

首を傾げてると、生徒が職員室に入って来る。

「先生ー補習に来ました。」

「…ってことで、夏休みは手一杯だ。」



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