不器用な君等の唄へ
結構これは心強いかもしれない。
「先輩方、三年生だから今年で高校の夏休みは最後ですよ?合宿やりましょう!!」
高橋がソファーに座り、矢祇に事情を聞いて頷く。
「高橋は陸上休めないだろ?」
透子の座る黒い良い椅子の近くにパイプ椅子を出した栄が聞く。
もしも高橋がそれに賛成すれば、多数決で負けてしまう。
「俺は良いです。陸上練習を休む口実になるし、行きましょうよ。」
その言葉にメンバーが全員驚いて、賛成が決まった。