不器用な君等の唄へ
Ⅲ
夏といえば、西瓜。
ミーティングが終わって、佐々木さんのお手伝いさんみたいな人が夕食を作ってくれた。
皿洗いを先輩二人と手伝って、リビングに行く。
「これ、家から持ってきた。」
雪比良部長が大きい花火セットを持っている。
多分、デパートとかで買うと二千円くらいするものだと思う。
「もうちょっとしたらやろう!」
佐々木さんはウキウキしながら言う。
私は女子部屋に戻って、音宮先輩も戻っていた。
三つあるベッドの一つにパタリと倒れている。