不器用な君等の唄へ
午前中から午後にかけての練習に体が堪えたのかもしれない。
「音宮先輩。」
「…ん?」
「佐々木さん、すごい張り切っていますね。」
思いっきり乗ってしまった私が言えないけど。
「…今年で、高校最後だしね。」
その言葉を聞いて卒業が近いのを感じる。
そっとしておかなきゃ。
そう思って、静かに携帯を開く。
と、共に扉がガチャンと乱暴に開いて、佐々木さんが入ってきた。
「今からゲームしよ!!」
…私、佐々木さんは遊びたいだけにしか見えないです…。