不器用な君等の唄へ


グッタリしていた音宮先輩は溜め息を吐く。

「あたし、パス。」

「強制参加だから。」

「…何も聞こえなーい。」

唇を尖らせた佐々木さんは、音宮先輩のベッドまで来て、言う。

「透子、勝つ自信無いんだ。へーぇ、だからやらないんだー。」

そんな挑発に音宮先輩が乗るわけ…

「…やる。」

えぇ!?

ムクリと起き出す。
唖然とする。

ここは携帯のアンテナが三本立たない。
メールを受信しにくいのかもしれない。

私は携帯を閉じて、そんなことを思った。

そして、二人と一緒に大富豪をやった。



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