不器用な君等の唄へ


「…死にそうだった。」

「危なかったな。」

こくり、と頷きこちらに寄りかかる。

それを抱き止めて、空を仰ぐ。

沢山の星が瞬いている。

「過去吸になるほど嫌だったのか?」

「うん。」

「…まぁ、な。」

即答する音宮は、疲れているのか寄りかかったまま暖かくなって動かなくなってきている。

猫か。

頭を撫でておいた。



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