不器用な君等の唄へ
沢山あるから、なんとなくだけどアルタイル、デネブ、ベガが分かった。
夏の大三角形。
テレビの前のソファーに戻って、音楽番組を見つめる。
突然、気配がして斜め後ろを振り向くと高橋が居た。
「…びっくり、した。」
お互いに驚いていた。
「すみません、音宮先輩じゃなくて幽霊だと思ってました。」
だから忍び足だったのか。
「隣、良いですか?」
頷くと、隣のソファーに座った。
二人で深夜の音楽番組を見ている。
急に雪比良に話した、高橋をフラオブに誘った理由を思い出す。
安っぽい張り紙を見てた。