不器用な君等の唄へ
フラオブの勧誘の、高橋達が一年の時だから、おざなりな張り紙。
誰が書いたのかは忘れたけど、そんなの目にも留まらないはずだった。
でも、それを見ていた高橋の指先は微かに動いていて、ドラムが似合うと思った。
「なんか、あったの?」
高橋なら、やりこなす気がした。
陸上部に入っているのは後から知ったけど、強く来てほしいとは言ってないから断れないことは無いと思った。
しかも、ここまでそんな大変な両立をやってきた。
フラオブなら兎も角。
どうして、陸上を?