不器用な君等の唄へ

私は入学当初、音宮先輩が好きなのはヤギさんだと思っていたから。

ある意味すごい組み合わせ。

「美男美女なうえに、腹黒…。」
「あ!轟と青。」

私の呟く言葉の上から、佐々木さんの声が聞こえた。

この人は蝶のようだな、と思う。

交友関係が広いからか、沢山の人が知っていて輝いている。

銀色の蝶のよう。

「おはよーございます。」

「なんかそのテキトーさが栄に似てきたね。」

私と同じことを考えている…!

「しかも青で青組って!校長最高!」

ケタケタ笑う佐々木さん。

いや、校長先生がつけたものでは…



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