不器用な君等の唄へ

何が怖いのか聞くと、茉莉は白いはちまきをまき直しながら、

「怖い!!兎に角怖い!!何で怒ると男口調になるの!?」

「それは昔からだよ。」

「何であんなに黒いオーラの雪比良先輩とラブラブなの!?」

「…恋人になる前からあんな感じだった気も…。」

「何であんなに甘いもの飲んでるのに太ってないの!?」

…なんだか主旨が変わって来ているような。

「それって怖いとは違うような?」

「全てが人間離れしてるみたいで怖い。」

茉莉にならって、はちまきをまき直してみる。

私は第5走者だ。



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