不器用な君等の唄へ
『またしても』ってことは、前回もシカトされたのか…。
1回で止めときゃ良いのに。
筋金入りの阿呆だ。
「おーとみや?」
「あの、透子ちゃん。具合悪いんで退いてもらえないかな?」
驚くことに野田ちゃんが口を出す。
流石に野田ちゃんも鬱陶しいと感じたか。
「え、なに。具合悪いの?俺が運んであげよっか。」
「…消えろって言ったんだけど。」
「で?」
完全に挑発してる。
「この世から消えろ。」
頭上から直射日光が当たっていて、立っているのが辛い。
こっちまで気分が悪くなりそう。