不器用な君等の唄へ
これは人間の発言!?
「何をどう間違えるとその発言が出てくるの?」
「間違えてねぇよ。」
睨み据えられても困るんだけど…。
抱き上げられて、縁に座らされる。
距離が出来て少し寂しい。
「他は自信あるくせに。どうして俺のことになると自信も余裕もなくなんだよ?」
言葉に詰まったんじゃない。
あたしには到底無理なことだから。
「出来るわけない。世界中の恋人同士に聞いてみなよ、みんなNOだから。」
「俺は出来る。」
「はぁ!?」
大きな声を出したせいか雪比良は顔をしかめる。