不器用な君等の唄へ

「何アレ!?透子足速くない!?体育に出ないのって病欠じゃなくてサボリなんじゃないの!」

「煩い、紘波。」

お好み焼き屋で打ち上げをしていて、何故か私や桔梗ちゃんやその友達、雪比良弟もいる。

にしても、透子ちゃんは速かった。

最初3位だったのをものともせず、1位に上り詰めた。

それでも疲れたらしく、紘波の声に一度起きたもののすぐに雪比良兄の肩に寄りかかって寝てしまった。

「透子ちゃん頑張ったね。」

隣にいる流星に言うと、

「俺も頑張ったけど。」

「そうだね。」

よしよしと頭を撫でてあげた。



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