不器用な君等の唄へ
けれど、後から葛さんから聞いてみれば。
「『邪魔だって思ったらあたしの事は、すぐに追い出してもらって結構です』って言われちゃった。」
笑いながら話していたけど、複雑な心境だったと思う。
「そういう子なんだ。夜遊びとか、毒舌だったり冷たいとこもあるけど許してくれる?」
「大丈夫大丈夫。きっとアナタと同じくらい好きになるわ。」
葛さんは本当に心が広い人。
思い出した。
透子が中2の時もだ。
仕事場に学校から連絡が入って。
内容は透子が昼休みに椅子を振り回して暴れたらしい。
…なんで急に。