二度目の恋愛
肉体のない私は現世にとどまるわけにはいかない。

人にはそれぞれ世界がある。
私は現世にいてはいけない存在になっていた。

空から光る柱が降りてきている。

そこに向かえばあの世に行ける。
そう思って光に向かって歩き出そうとしていた。
目の前には踏み切りがあった。
踏み切りも体のない私には関係ないから電車が来ていたが歩き出した。

……………。
向こうの方から声が聞こえた気がした。
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