Wissenschaft vs. die Magie
爆発的に膨れ上がる『終末の光』。

最早ルドルフの力でも、それを維持しておく事は難しい。

後はそれを両手から放し、この世界そのものに叩きつけるだけ。

「滅べ、旧世界。貴様らが俺を滅ぼさぬのなら、俺が代わりにこの世界を滅ぼすまでだ!」

最後通牒のように告げるルドルフ。

やる。

彼ならば本当にやるだろう。

そしてその言葉が。

『殺してくれ』と。

私はそう言ったように聞こえた。

矛盾している。

ここまでこの世界を危険に晒しておきながら、彼は自分の暴走を止める者が現れるのを待っているのだ。

その愚かしくも悲しい行為に、あまりにも憤りを感じて。

「このっ…!」

その憤りが、遂に私にM-388のトリガーを引く決断をさせた!

「大馬鹿野郎ぉぉおぉぉおっ!」

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