Wissenschaft vs. die Magie

ラボに集った一同が固唾を呑んで見守る中。

「それでは、いきます」

私は時空転移装置のメインスイッチをオンにする。

重苦しく、鈍い音を立てて稼動し始める装置。

コントロールパネル内のゲージが少しずつ上昇していき、計測器も徐々にその数値を変化させる。

電極から蒼白き放電。

その放電は強化アクリル製ケージの中で火花を散らす。

さながら人工の落雷。

目も眩むような発光と雷鳴を轟かせ、放電は激しさを増していく。

裸眼で見つめ続けるには限度がある。

これ以上見ていては、失明の危険すらありそうだった。

思わず目を背けるほどの凄まじい閃光。

やがてその閃光は爆発となり、強化アクリル製ケージの中に白一色の世界を創造する！