短‐雨が嫌いな理由
次の駅で電車を降りる。
俺の足は戻りの電車のホームではなく、駅の出口に向かっていた。



会いたいから。
もう、限界だった。



あいつと別れてからも忘れられなくて、他の誰とも付き合う気になれなくて。




いつの間にか、雨が降れば君を近くに感じ、雨が降る日を心待ちにしている俺がいたんだ。





やっぱり俺、君を愛しているみたいだ……。


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