蒼く純粋な蛍
つかつかと歩きだしたそのとき、
「待って!!!」
響きわたるあの声。
「なんですか…?」
…しつこいんだけど
あたしは少しいらいらしながら、
ぶっきらぼうに答えた。
「おわびといっちゃ何だけど、なんか御馳走させてよ
悪いの明らか俺やし…」
聞き慣れない大阪弁で、一方的に話す男。
「あの、あたしも暇じゃないんで…
気持ちは嬉しいですけど」
面倒になったあたしは、
適当に言葉を並べた。
こうゆうの、本当に苦手なんだ…