蒼く純粋な蛍

「てゆうか、なんで原付運転してたんですか?
てか何歳なんですか?」

「何歳に見える?」

「えーっと…
二十歳くらい? かな?」

茶髪で、不良…とは言わないが少し見た目は怖い。
でも真顔と、笑顔のギャップがとても印象的だった。

「えぇぇぇーっ!!
嘘やん!!俺オッサンやん!!」

笑いながら露骨に残念そうな顔をする。

「え?じゃあ何歳なんですか?」

オレンジジュースを飲みながら、あたしは聞き返した。
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