蒼く純粋な蛍

「高校生やで!高1やよ
そんな…二十歳なんて、
オッサンやんか!!俺そんなに老けて見えるん?」

また口角をあげて男の笑顔は本当にあどけなかった。
この笑顔は高1でもおかしくないな、
そう思った。

「そうなんですか??
でも見た目はほんとに二十歳でもおかしくないですよ」

あたしは頭の中で真顔と笑顔を比べていた。

「そう見えるんやなぁ…
俺かて学生や!まぁ、学校行ってへんけどな」
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