蒼く純粋な蛍
「ったぁー…」
体が重い。
やっと立ち上がったあたしかの前には、
ひどく心配そうな顔をした男が立っていた。
「ほんまごめん!!怪我しとるやんか!!はよ病院行かな…」
とても混乱してる男をよそに、あたしは冷静に言い放った。
「このくらい平気です…
ただの擦り傷だし。」
「でも血出とるよ!?無理したらあかんって!!俺が病院連れてくから!!」
「ほんとにいいですって!!
絆創膏持ってるし、平気ですから」
そのまま、公園の水道で傷口を洗い、絆創膏を貼った。
幸い、擦り傷だけで済んだ。