隠す人
*
その頃。
殺人事件の捜査本部が置かれている本青山警察署に、怯えながら近づく、腰の曲がった人影が。
「あのう…西刑事さんはモゴモゴモゴ」
受付に呼ばれ西刑事が出てくると、そこにいたのは掃除婦の小岩節子だった。
藍染の風呂敷を大事そうに抱えて…いや、大事そうに抱えすぎて、目が血走っている。
西刑事を見ると、よろめきながら駆け寄ってきた。
「節子さん?どうかしました・・・」
言い終わらないうちに、節子が西の背中の影に隠れる。
「助けて助けて!殺されるモゴ!」
「節子さん?」
その頃。
殺人事件の捜査本部が置かれている本青山警察署に、怯えながら近づく、腰の曲がった人影が。
「あのう…西刑事さんはモゴモゴモゴ」
受付に呼ばれ西刑事が出てくると、そこにいたのは掃除婦の小岩節子だった。
藍染の風呂敷を大事そうに抱えて…いや、大事そうに抱えすぎて、目が血走っている。
西刑事を見ると、よろめきながら駆け寄ってきた。
「節子さん?どうかしました・・・」
言い終わらないうちに、節子が西の背中の影に隠れる。
「助けて助けて!殺されるモゴ!」
「節子さん?」