Sugar doll
「そんなに擦ると、傷つくぞ?」

低い声に顔を上げる

いつの間にか
ロン毛が戻ってきていた

「…。」


「…あーあ。
赤くなってんじゃねーか。」


まるで
小さい子供をあやす様な
優しい口調

「…るさい。」

思わず
言葉が悪くなる


「そんだけ
元気あるなら、食えるか?」


そういって
ロン毛は
目の前のテーブルに
大きな皿を置いた
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