Sugar doll
ポンポン

その時
ロン毛の大きな手が
私の頭をなでる

「…。」

求めていた
彼とは違う手だけど


その大きさや

ぬくもりが


私をすごく安心させてくれた




「あ、
ありがとう。

…竹内さん…。」


初めて
ロン毛を名前で呼んだ

「ん。」


そう言って
満足そうにほほ笑む彼は


その日
ロン毛から

竹内さんに

格上げになった
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