Sugar doll

誕生日

そんな日が
続いた
昼休み


今まで
腫れモノを触るように
接していた真琴が


真剣な顔で
私に向き合った


「杏。
もう、やめよう?」

「え?何の話?」

首をかしげる私

そんな私に
真琴は言葉を続けた


「このままじゃ、杏が壊れちゃうよ。」

その声には
うっすら涙がにじむ

「真琴…。」


「こうなったら
なんでもいい。
竹内さんに気持ぶつけなよ!」

え?!

予想外の言葉に私は絶句した
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