Sugar doll
「杏…

まだ…俺のこと好き?」

怖かった


返事を聞くのが

すごくこわかった


次の瞬間
杏はゆっくり俺を見つめる


色素の薄い大きな瞳
そこには
間抜けな顔をした俺が
写っていた


「私はずっと

竹内さんが好き。」

全身の力が
抜けるかと思った


嬉しくて

心が急に
満たされた気がした


「…やっと
捕まえた。」


こぼれた本音



もう
お前は俺だけのモノ

どんな
シュガードールよりも

可愛くて
愛しい人


なんて考えながら
夜空の星を見つめた












to be next......
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