Sugar doll
「…ありがと。」


小さな返事と一緒に私の手から竹内さんの手に移るプレゼント


「開けるぞ?」


「うん。」



ガサガサ…

紙が擦れる音と一緒に現れたのは

黒いカシミアのマフラー


「何が良いかわからなくて…毎日使えるものが良いかなって思ったんです…けど…。」


竹内さんは
マフラーを見つめるなり完全に制止してしまった
< 269 / 284 >

この作品をシェア

pagetop