Sugar doll
…え?


もしかして

プレゼント気に入らなかった?!


一気に不安が押し寄せる

慌てて
プレゼントを竹内さんから取り戻そうとしたとき



伸ばした手が

グイッ!!

強い力で引っ張られた


「きゃっ!?」


次の瞬間

私の体は
竹内さんの腕の中にいた


「…!?」


トクン

トクン


彼の少し早い鼓動が優しく耳に響く


「杏…ありがとう。
…すっげぇ…嬉しい。」

さらにキツく締まる腕

私はそっと広い背中に手を回す


「好き…。

大好きな竹内さんと一緒にクリスマス過ごせて…
幸せです。」


不思議と気持ちが口から溢れた
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