Sugar doll
「これ…。」

戸惑う私の手にポンと落とされる

「俺からのプレゼント。」


シャンメリーを飲みながら目を背ける彼


………


……ドキンッ……


胸が淡く疼く


そっと
箱に手をかけた




「………。」



サテン生地の土台に収まっていたのはピンクゴールドのネックレス



中央では
同じ素材の小さなハートのチャームが光を受けて優しく輝いている



チャームには小さな宝石も付いていた



「……。」

淡い疼きが優しい熱を帯びて胸に込み上げ

瞼に貯まる

「…おい…?」


覗き込まれた先にあったのは竹内さんの心配そうな瞳
「ヴ…っ!えぅっ!」

うまく言葉にできなくて嗚咽が漏れる

「なに…!?」


「ゔれじぃ―ですぅぅうっ!!」

ドサッ!!

「うわっっ!」

そのまま
竹内さんの胸に飛び込んだ
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