Sugar doll
帰宅ラッシュの人混みに
若干のイラつきを覚えつつも



杏が待つであろう改札へ向かう



今日は…本当に来てくれるのか?



もしかしたら

このまま終わりとか…?




情けない事に
考えただけで足が鉛のように重くなった



はぁ…



迫る改札


その時


改札の向こうに赤毛が目に入った



あ…

いた…!


安堵の瞬間
思わず口許が緩んでしまって慌てて顔を作った



あぶねー…


8つも年下の女に
こんなに思いにさせられるなんて…


俺も相当ヤベェなぁ
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