Sugar doll
「…うん…。」

背中をさすりながら
私よりも燃えている真琴を見ると

なんだか
笑みがこぼれた

「大丈夫!
その笑顔があれば、松田さんだって
ノックアウトだよ。」

「…うん!
頑張る!!」


二人でガッツポーズを決めたとき

ガラっ!!
「失礼します。
ケーキ配送にきました。」

聞き覚えのある
低い声と一緒に甘いにおいが
教室に広がった

「…あ。
ロン毛。」


みると
ロン毛が大きなケースを
三つ抱えて
立っていた

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