Sugar doll
「おい、モジャ毛。
どこに置けばいいんだ?」


私に気付いたロン毛は
つかつかと教室内に入って
私の目の前に立った


相変わらず
人を果てしなく見下ろしている


「そこのテーブルの上において。」

私が指示すると
すんなりと従うロン毛

「じゃ、
後は帰りな。
一応保冷剤入れてるけど
長くは持たないから、早めに売り切れ。」

「わかりました。
ありがとうございます、竹内さん。」


真琴が進み出て頭を軽く下げた
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