Sugar doll
開始と同時に
お店は大盛況


特に
ケーキが飛ぶように売れていく


私も真琴も
てんてこ舞い


なんだかんだで
あっという間に
午前中は終わってしまった


「真琴ー?
松田さんみたぁ?」


休憩時間に
真琴に確認をする

真琴は力なく
首を横に振った

「ううん。
気づかなかったし
見かけなかった。」


「そっかぁ…。」

はぁぁぁー

急に気持ちがしぼんでいく

接客しながら
ずっと
松田さんを探していた


いつ来てもいいように
笑顔も絶やさず
ずっと…


考えると
ますます
ため息が出てしまう
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