紙ヒコーキの恋〜短篇〜

私は亮太と付き合っている。それなのに亮太は伽奈と話してばっかいる…ひどいよ。そんなの…嫉妬しているのに、私の気持ち知らないの?亮太のバカっ!まぁ伽奈も伽奈なんだけどね…それに、伽奈は『別れれば?』とか多分それは、冗談混じりの発言だと思うけどそれが重く感じる。だから亮太にこんなに感じてもらいたいのに、そんな様子、全く見られない…愛してる証ってなんだろうといつも感じるようになった。だから試してやりたいって心の中で思った。“ひどい女だけど許してね亮太…”そう思った日から、私は他の男子としゃべってしゃべってしゃべりまくった。(もちろん喋るのは女子のほうが多いけど)嫉妬してくれるのをずーっと待ってた。                              そんなある日。『お前さぁ、マサとか冬眞とかと喋りすぎ。』と言ってきた。少し怒りながら。そんな亮太に私は『亮太も伽奈と喋りすぎっっっ!私がどんな思いで見てたかも知らないのに!』胸の中にあるものを全部言ってみた“渡し寂しかったんだよ”と思った瞬間、涙があふれだしてきた…。
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