紙ヒコーキの恋〜短篇〜

紙ヒコーキの秘密

紙ヒコーキが飛んできた、その日から私は眠くなるのが多くなった。期待するようになってたから。また起こしてくれると、期待してたから。私の勘どおり、紙ヒコーキが飛んできた。亮太の字で『起きろ』とか『寝るなぁ馬鹿じゃん〜』とかね!それが毎日の楽しみだった…かもしれない。と思ったほどだった。                             ある日紙ヒコーキに、『お前、好きな人いるの』って、書いてあった。えっって思ったから。返事はあえて返さなかった。なんでそんなこと聞くのか知りたかった。まさか…―!って思ったけど、ありえないなって思った。                                   それがなんかショックだった。
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