紙ヒコーキの恋〜短篇〜
リボン
リボンは最初きれいに結ばれてた。1日1日を大切に生きる人。健気で小さなことだけど毎日がニュース。どんな小さな一言でも私はノートに書きためてきた。いつしかノートは2冊になっていた。 クリスマスイブの日。私は家を飛び出し亮太の家にむかった。私は亮太の家の前で待ち伏せた。“約束の時間まであと少しか”私がここにいるのはプレゼントを渡すため。プレゼントの中身はあのノート一冊と、時計。喜んでくれてもくれなくても私は良かった。亮太は何を思っているのか知りたかった。その答えを知ったとき私は嬉しくはなくても良いと思ってた。亮太に答えてほしかったから。