紙ヒコーキの恋〜短篇〜
紙ヒコーキにかかれた言葉
ショックの日から数日後…相変わらず、紙ヒコーキは絶えることがなかった。寝てれば起こしにきて、かならず一言書いてあり毎日毎日内容が違う。だから亮太とは距離が縮まっている。って思えてきて、いつのまにか、好きになってた気がした。“あぁやっぱ好きなんだなぁ”って時々思う。 そんなある日。いつものように寝てるとやってきた、紙ヒコーキ。いつものように私の頭にあたって落ちるそれを私が拾って中身を見る。今日は…“いい加減気付けよな”と書いてあった。休み時間―どうしても内容が知りたくて、“いい加減気付けよな”の意味が。『ネェ亮太意味が分からないんだけど。あの紙ヒコーキの内容。』といった私に、亮太は… 『本気で分からないつもりなの?』 といって私を強く引っ張った。