猫男
キャー!


「猫男よ!猫男ー!」


(逃げろ!)
彼は急いでに逃げて行く。静かだった城は一気にざわめく。

あそこにいたぞー!
捕まえるんだ!
猫男ですって!?
ぇー?どこどこ?


猫男は帽子が脱げないように手で帽子を押さえ全力で走る。
(出口どこだ!?)

彼は出口がどこにあるのかわからなかった。いやどこもかしこも似てるため訳もわからず走っていた。


ざわめきも聞こえなくなったところで彼は走るのをやめ、壁に手を付く。


「ふーっ…」


ため息をつくと壁が抜け猫男はバランスを崩して転んでしまった。帽子が脱げた。


「今度はなんだって言うんだ…」


彼は気を取り直して辺りを見渡す。壁の裏側に移ってしまったらしい。辺りは暗く
円形状の部屋になっており、天井は遠く階段が連なっていた。階段を上がろうとしたが頑丈なドアが塞いでいた。


「そうか、ここが『秘密の部屋』か…」
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