猫男
一方、城の中はと言うと。

一人の少女が泣き叫び床の上でゴロゴロ転がっている。足が曲げておりスカートごとあがっているのでパンツが丸見えだ。まったくみっともなくて見てられん。

目の前にいる困った顔の王様は、対応に困っているようだ。
その脇にいる厳つそうな執事はその王様の反応に気付き、彼女は少女の方へ足を90度に曲げて歩いていった。なんともわざとらしい歩き方だ。

「ミス・ナオミ。それはレディとしてみっともないですよ」
声も上品に喋っているつもりで喋ってるのだろうか
未練さが残っている。

「それと王様の前では言葉に気を付けなさい。上品に遣わなければいけませんよ。姫様。」

「嫌だわ。絶対に嫌よ。お父様、私は今まで姫として勉学もスポーツも頑張ってきました。良い成果を得られればお父様にも褒めらてださるし、周りの皆様も喜んでもらえます。自由に勉学もスポーツも出来るのは私の生き甲斐です。ですが!決められた結婚は嫌です!」

「なぜなんだね、ナオミよ」

「自由が無くなります!女王になれば、スケジュールもつめづめになるし、勉学もスポーツも今までよりできなくなります!」

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