猫男
王様は困った顔をする。「いいかい。ナオミ。お父さんはね、もう老いぼれなんだ。いつ死んでもおかしくないんだ。お父さんが死ねばね、この城もどうなるのかもわからない。そこで、ナオミ。お前が王座に座らなければいけない。この宮殿を守らなければならない。」


ナオミは自分がどんなに大きな役割を持っているのか思い出したのか、黙りコクってしまった。

王はいい終えると執事を手招きし、執事の耳元で何かを伝えた。

「ナオミ。少し疲れているみたいだね。しばらく、例の部屋で1人で休んでいると良い。スミスが送ってくるからな。」
厳つい執事は行きますよとわざとらしい声でナオミを導き例の部屋まで連れていった。
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