日だまりの愛

あれから10分ほど歩くと
大学の門についた


もう3年目になるのに
まだまだ飽きない私の大好きな場所



「今日も楽しむぞ〜」

体を思いっきり伸ばして足を踏み入れる


「楽しむだけじゃなく.ちゃんと勉強しろ」



「むー…分かってるし」


折角.明るい気分だったのに水をさされてしまった



「じゃ」

手を軽くあげて教室に行く隆


「あ…隆!」



何呼び止めてるんだ.私!!
何をしたいんだ.私!!


アワアワしてると
隆が振り向いて.不思議そうにしてる



な.なんか言わなきゃ…

うー


「今日.一緒に帰りたい!」



はい?
私.今なんて言った?

一緒に帰りたい。とか隆が好きだってバレルじゃない


「う…嘘!今の無し」



必死に否定を始める私に隆は優しく笑った




「4時半ここな」


絶対に断られると思ったのに..

そう言って隆は歩いて行った



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