日だまりの愛
「あのさ.桃」
「ん?」
ようやく口を開いた隆の言葉に耳を傾けた
「あいつ.お前の好きな人?」
「はい?……違…てか隆に関係ないし」
「関係ない…か」
少し下を向いてため息をつく隆
そんな姿を見るとなんだかイライラした…
「隆だって.好きな人とうまくいってんでしょ?おめでとう!!本当に幸せそうで何より!!!…そう言えば満足でしょ」
視線を外し.口に出した事はただの焼きもちで.恥ずかしくなるくらい
でも押さえられないイライラを隆に当たってしまう
その時.急に私のあごをあげ.唇を近付けた
「ちょ……ん…やぁ」
触れた唇は暖かくて
焼きもちなんてどうでもよくなるくらい.気持ちをおさめてくれた
何度も角度を変えて離れない
訳がなんだかわからないのに
切なさと悲しさが込み上げて涙がこぼれた