お前のためなら死んでやる3
孤独のはじまり。
真実を知っているのは、俺とシュンと高校生とレイだけ。
レイの家庭が壊れたのは誰が見ても分からないくらいだった。
もとから海外に飛んだりする俺らの両親。
だから、家に親がいないことだって普通だった。
だけど、俺とシュンだけは分かった。
レイの家庭が崩れている事に。
小学校でも、元気を見せないレイに俺は心がいたくなった。
きっとあの事故のせい。
レイを助けれるのは俺とシュンしかいない。
小さな決意。
法律って何なんだ?
レイは何ひとつ悪くない。
信用できる大人が子供を裏切る。
そういう現実が醜い。
なら、俺らがこんな世界を変える。
それを正義だと、
俺は体いっぱいに実感した。