お前のためなら死んでやる3
少女ver
あれから1ヵ月ほどたった日。
未だにレイは、親からも軽蔑され闇に包まれていた。
俺とシュンは心配でたまらなかった。
その日レイは学校を休んだ。
俺らはレイを独りにさせる事だけは避けたかった。
この世は怖い。
いつ人があやまちをおかし
自らの命をも別れをつげる
そんな世界なんだ。
高校生は軽症ですんだけど、レイには自分のした事が重すぎている。
自分は悪くない
自分は何もしていない。
そうやって自分自身を守っているレイ。
でも俺らからしたら、それはさらに自分を責めているようにしか見えなかった。
誰よりも苦しんでいるんだ。
こんな幼い少年がたった1人で自分だけで生きようとしている気持ち誰に分かるんだ?
きっと産んだ親だと思う…
だけど無理なのが目に見えすぎていた。
だから、同じ過去を一緒に過ごした俺らがレイを理解しなきゃいけない。
縛られてるわけじゃないんだ。一心にレイから離れたくないだけ。